日本会計史学会の概要

 1978年度〜1979年度に日本会計研究学会に会計史に関する特別委員会が設置され,そのときのメンバーである泉谷勝美・小倉栄一郎・小島男佐夫・白井佐敏・高寺貞男・辻厚生の諸氏により,日本会計史学会設立の準備が進められた。

 1981年6月に大阪において日本会計史学会設立準備委員会が設立され,同年9月には81名からなる発起人会が結成された。そして,1982年6月2日に日本大学(経済学部)において設立総会が開催され,日本会計史学会は会員数177名で発足した。同学会の初代会長には小島男佐夫氏が就任し,事務局は大阪市立大学商学部(平林研究室)に置かれるとになった。

 日本会計史学会の目的は,同学会の会則によれば,「会計史研究を推進することを目的とする」(会則第2条)とされ,また,会員資格については,「会計史の研究・教育にたずさわるものは,理事会の承認をへて,本会の会員となることができる」(会則第4条第1項)と規定されているように,会計史の研究と教育に携わる者であれば誰でも入会できるように広く門戸を開放している。

 また,同学会の会則によれば,上記の目的を達成するための事業の一つとして,「毎年1回の大会,および必要に応じて研究部会における会員の研究発表,ならびに討議」を行うものとされる(会則第3条第1項)。設立総会以降の大会の日程と開催校等については,以下に掲げるとおりである。

設立総会 1982年 6月 2日 日本大学(準備委員長:中村萬次氏)
第2回大会 1983年 9月22日 大阪市立大学(準備委員長:白井佐敏氏)
第3回大会 1984年 5月23日 明治大学(準備委員長:松尾憲橘氏)
第4回大会 1985年 6月13日 大阪経済大学(準備委員長:泉谷勝美氏)
第5回大会 1986年 7月 9日 青山学院大学(準備委員長:稲垣富士男氏)
第6回大会 1987年 5月21日 近畿大学(準備委員長:三木芳太郎氏)
第7回大会 1988年 7月 9日 名古屋商科大学(準備委員長:棚橋秀彦氏)
第8回大会 1989年10月 6日〜 7日 和歌山大学(準備委員長:森川 博氏)
第9回大会 1990年 6月 1日〜 2日 法政大学(準備委員長:中込世雄氏)
第10回大会 1991年 6月 7日〜 8日 神戸商科大学(準備委員長:安平昭二氏)
(第6回会計史世界会議 1992年8月20日〜22日 京都(準備委員長:辻 厚生氏))
第11回大会 1992年 9月 8日〜 9日 小樽商科大学(準備委員長:久野光朗氏)
第12回大会 1993年 5月21日〜22日 広島修道大学(準備委員長:岸 悦三氏)
第13回大会 1994年 5月31日〜 6月1日 東京経済大学(準備委員長:高山朋子氏)
第14回大会 1995年11月3日〜 4日 東北学院大学(準備委員長:藤井建人氏)
第15回大会 1996年11月15日〜16日 大東文化大学(準備委員長:片岡泰彦氏)
第16回大会 1997年10月24日〜25日 久留米大学(準備委員長:西土純一氏)
第17回大会 1998年7月16日〜17日 北海道大学(準備委員長:早川 豊氏)
第18回大会 1999年7月22日〜23日 神戸大学(準備委員長:中野常男氏)
第19回大会 2000年10月13日〜14日 専修大学(準備委員長:竹林代嘉氏)

 学会の役員については,1982年度の設立当初から1997年度に至るまでは,その選出にあたり,会長・評議員(後に理事に改称)・幹事・監査委員(後に監事に改称)を役員推薦委員会で選考し,その結果を会員総会で承認を得るという方式で行われていたが,1999年度からは大会期間中における選挙により会長・理事・監事を選出するという方式に変更された。なお,新しい方式が導入された最初の選挙で選出された現行の役員は,以下のとおりである。

会 長: 平林喜博氏(帝塚山大学)
理 事: 興津裕康氏(近畿大学:総務) 笠井昭次氏(慶應義塾大学:渉外)
岸 悦三氏(東亜大学:研究) 千葉準一氏(東京都立大学:渉外)
津守常弘氏(神奈川大学:財務) 中野常男氏(神戸大学:総務)
土方 久氏(西南学院大学:財務) 渡辺 泉氏(大阪経済大学:研究)
監 事: 高山朋子氏(東京経済大学) 徳賀芳弘氏(九州大学)
幹 事: 岡野 浩氏(大阪市立大学) 橋本武久氏(高松大学)
福島吉春氏(大阪市立大学) 清水泰洋氏(神戸大学)

 日本会計史学会は,年に1回,『会計史学会年報』を刊行している(1998年度末で第17号まで刊行)。同年報は,編集委員会によるレフリー制度をとり,内容の充実を図っている。また,年報各号掲載の研究論文には必ず英文のサマリーを付すことを義務づけている。なお,現在の編集委員は,以下に掲げるとおりである

委員長: 福島吉春氏(大阪市立大学)  
委 員: 佐々木重人氏(専修大学) 高須教夫氏(神戸商科大学)
  徳賀芳弘氏(九州大学) 中根敏晴氏(名城大学)
  早川 豊氏(北海道大学)  

 さらに,日本会計史学会は,1985年に学会の初代会長であった小島男佐夫氏からの寄付金を基に「日本会計史学会賞」を設けている。このために,「日本会計史学会賞規程」が設けられ,それに基づいて学会賞審査委員会が設置されている。1999年度の会員総会で選出された学会賞審査委員は,以下のとおりである。

委員長(会長): 平林喜博氏(帝塚山大学)  
委 員: 上總康行氏(京都大学) 岸 悦三氏(東亜大学)
  久野光朗氏(北海道情報大学) 千葉準一氏(東京都立大学)
  中野常男氏(神戸大学) 渡辺 泉氏(大阪経済大学)

 日本会計史学会では,国内のみならず,諸外国の会計史研究者との交流もその目的としており,その一環として,1992年8月20日〜22日に,当時の会長辻厚生氏を準備委員長として,同学会主催の下で,第6回の「会計史世界会議」(World Congress of Accounting Histoians) を京都(会場:都ホテル)で開催している。第6回会議のテーマは「現代会計の史的研究―伝統と革新:21世紀に向けて」であり,参加国は10か国,参加者は201名(うち日本人119名,外国人82名)であった。なお,同会議における研究報告のうち,14の論文を選んで,Studies in Accounting History: Tradition and Innovation for the 21th Century (edited by S.P. Garner and A. Tsuji), Greenwood Press, 1995 が出版されている。

 日本会計史学会の事務局は大阪市立大学商学部(福島・岡野研究室)に置かれており,その会員数は1999年7月に開催された第18回大会現在で235名となっている。なお,本年度(2001年度)の第20回大会は,帝塚山大学にて開催される。


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